問37 新規事業は、なぜ失敗し続けるのか?
第4章 会社の未来
一言で答えると
未来ではなく、現在の延長で考えてしまうからです。
この問いを読み解く
新規事業は、なぜ失敗し続けるのでしょうか。
アイデアが悪いからでしょうか。
予算が足りないからでしょうか。
もちろん、それも理由の一つです。
しかし、もっと大きな理由があります。
それは、現在の延長で考えてしまうことです。
今ある技術。
今いる顧客。
今の強み。
今の常識。
そこから少しだけ変えようとしても、生まれるのは「改善」です。
改善は大切です。
しかし、改善だけでは、新しい市場は生まれません。
本当に新しい事業は、
未来から逆算して生まれます。
10年後、社会はどう変わっているのか。
人々は、どんな価値を求めているのか。
私たちは、その未来に何を提供できるのか。
まず未来を描く。
そして、その未来を実現するために、今日何を始めるべきかを考える。
この順番が重要なのです。
Future Value Theoryでは、
経営とは未来を予測することではなく、
未来を創ることだと考えます。
だから、新規事業も市場を探すことから始めるのではありません。
市場そのものを創ることから始めます。
AI時代には、既存市場の分析は誰でもできます。
AIは、需要を調べ、
競合を分析し、
成功確率を計算してくれるでしょう。
しかし、まだ存在しない市場を信じ、
最初の一歩を踏み出すことはできません。
それができるのは、人間だけです。
だから新規事業で最初に描くべきものは、
事業計画ではありません。
実現したい未来なのです。
経営への示唆
新規事業では、現在の強みを延長するだけでは大きな変革は生まれません。
経営者は、現在から未来を見るのではなく、実現したい未来から逆算して考える必要があります。
新規事業の出発点は、市場分析ではなく、「どんな未来を創りたいか」という問いです。
未来を描く力こそ、新しい市場を創る源泉になります。
あなたなら、どう考えますか
あなたの新規事業は、
今の延長線上にありますか。
それとも、未来から逆算して生まれた挑戦でしょうか。